皆様、いかがお過ごしでしょうか? CatfightRonaldです。
今回は大分間隔が早いリリースとなります「WAR」の四作目の解説を、さわり程度ですが少しお話致します。
第一試合 河愛杏里vs二岡ゆり
新人のデビュー戦、かつ世代対抗戦の幕開けとなったこの試合。少々難しい流れになりました。
二岡選手といえば、SSS初期の頃からのメンバーで、近年のキャットファイト界を支えてくれている重要人物の一人です。
お姉さんな魅惑的顔立ちに、豊満なボディ。イヤラシイ責め句に、
独特のテンポで相手を追い詰める闘い方と重量級の攻撃力が魅力でファンも多いです。
一方、河愛選手はパッと見は中・高校生くらいに見えるロリ系の選手で、クールな割りに一生懸命さがにじみ出るタイプですね。
ルックスや攻め方などは違いますが、マインド的には川瀬選手に近いかもしれません。
とにかく心が強く、非常にルックスも良い選手ですから、これからスター選手になる可能性は十二分にありますね。
第二試合に登場する桐生選手は、“別格”感のある選手ですが、うかうかしてると人気を完全にとられてしまうかも・・・です。
で、試合内容的には「噛み合った」んではないかと思います。これは二岡選手との体格差が生んだものもあるかもしれませんが、
やはり試合巧者の二岡選手。終始試合をコントロールした感はありますね。
河愛選手は、アイドルレスラー&デビュー戦ですが、世代闘争の一番手として名乗り上げているわけですから、負けるわけにはいきません。
一方、二岡選手もこれまでの実績・実力から考えても小柄なルーキーに負けるのはありえない話で・・・。
立場的なものを含め、お互いに負けるワケにはいかないというのが基本的な流れとなっています。
なのですが・・・両者のキャラクターもあいまって「血みどろの抗争劇」という感じではありません。
レジェンド世代としては「生意気な若い連中がイキがって出てきたな。軽くひねってやるか」といった風です。
完全に見下しているので、いきなり本気で鍔迫り合い!!といった感じではないのです。
ですので、この試合でジュニア世代はレジェンド世代を本気にさせられるか?
そいうった点が見所としてあると思います。実際、このマッチメイクに関して、多くのレジェンドはオファーを断りましたから・・・。
ただ、もしこの試合で二岡選手が負けることがあれば、今回断った選手も含めレジェンド達は黙っていないでしょうね。
試合内容的には基本的な技、大技と押さえるべきポイントはキチンと押さえてるので十分お楽しみ頂けるものとなっています。
そして、この試合に大事なテーマと考えているはパーソナリティです。
あまり写真や予告では伝わりづらいかもしれませんが、河愛選手は非常に魅力あるキャラクターであり、
それを皆様に注目できる場でデビューさせたかったというのがあります。
歴代のSSS選手には珍しいタイプで、好きな人には本当にツボに入りそうなこの選手。
期待の新人は、皆様の目にどう映るのでしょうか?僕は新世代の大きな星の一人になるのではと思っています。
第二試合 第二試合 桐生さくらvs月城ひとみ
ブレイクスルーできるのか?その答えを見つける為、超大型新人桐生さくらがWARでレジェンド世代に宣戦布告をしました。
何故このVol.04ではこのような流れになったのか?その理由も兼ねてお話します。
SSS初期から業界を支えてきたレジェンド達と比べ、最近は名レスラーが減った気がします。
それは尻すぼみで、スター不在の時代が来るのか?と思われているかもしれません。しかし、僕はそうは思いません。
正直な話、自分が関与し世に送り込んだ選手達が多くのキャットファイトの試合で活躍し、極論を言えば苦労して
ここまで作りあげてきた「発掘され、育てられた選手のみ」を狙って使いなんとかしようとするメーカーもあるくらいです。
ただ、最近は都合上「育てる」ことに重きをおくスタンスを自分がとっていなかった為、今の現状があるんだと思います。
・・・・まさか、他がここまで育てられないとは思ってなかったものですから・・・誤算でした。
確かに、レジェンド達は多くの選手の中から選び抜かれ、多くの実践を積み、ここまでの実力と地位を手にしてきました。
ですが、彼女達だっていきなり今の実力を持っていたワケではありません。
それは皆様もご存知のことだと思います。ならば、同じ様に才能ある選手をさらに絞り込んで育てれば・・・?
レジェンド世代が初登場した時の煌きと同じかそれ以上のモノをもった選手達ならば、新しいサイクルを生んでくれるのでは?と・・・。
しかし、今は当時より試合のレベルが上がっている・・・。これから育てあげるにも、何か起爆剤はないものか・・・。
悩み続けたある日、僕はジュニア世代から世代抗争をぶち上げるといった宣言をうけました。
「私達ならやれる。この閉塞しきったマットを新しい波に変えてやる!!」と。
桐生さくらを中心としたジュニア世代は、厳しい状況の中その見えない壁を壊すべく立ち上がったわけです。
第一試合では早くもジュニア世代vsレジェンド世代が激突しています。
ここで結果は言えませんが、この試合の結果に関わらず桐生&月城は、自分達の試合を見せなければならないのです。
ここで酷い試合を見せてしまえば、流れを作れずに消えていくでしょう。
残念ながらこの業界のスピードは速いですから、ニュースターに話題を持っていかれることもあるかもしれません。
ですが、不安を吹き飛ばすように彼女達は精一杯の努力で期待に応えてくれました。
前作で初めて登場した「ジャーマンスープレックス」等に代表される投げ技をこの新人選手達が体現!!
レジェンド達に「見たか!!」と挑戦状を叩き付けた様なことをやってのけました。
前回にも説明しましたが、非常に危険で難しいスープレックス系の投げ技。これに果敢に挑戦する姿勢、本物です。
最近はジュニア世代も、才能溢れる選手が段々と出てきて将来に大きく期待できる流れです。
そして個人的にWAR以外でも、レジェンドとジュニアの闘いは画策していきたいと思っています。
“場合によっては”第三回のSSSGPも考えねばなりません。それほどの数の才能をもった選手達を送り出すつもりでいます。
新しい世代の覚悟を決めた一戦。これが新しいサイクルの始まりになってくれることを願っています。
世界観を伝える・創るは前々から言っていた話で、なんとか形になり始めました。
前作は大変多くの支持と、激励のお言葉を頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
2010年 8月吉日 CatfightRonald